SRAMのリアの変速がビシッと決まらない時はここをチェック !! スラムの変速が変わりにくい場合の解決方法 !!

こんにちは、だいごろうです。

このコーナーでは僕が自転車整備に関わってきた経験(もしかしたら数万台かも(;^_^A)をもとに、現場ならではの気付いたことや発見した解決方法を簡単にご紹介していくコーナーです。

短く簡単にご紹介していきますのでプチノウハウとしてお役に立てれば幸いです。プチノウハウ略して【プチウハ♪】。不定期ですが少しずつアップしていきます。

第一回目は『SRAMのリアの変速がビシッと決まらない時はここをチェック !! スラムの変速が変わりにくい場合の解決方法 !!』です。

SRAM社製のコンポーネントで構成されている自転車を整備している際にディレイラーの調整は完璧、ワイヤーの張り具合もベスト、ディレイラーハンガーも曲がっていない、なのになぜ・・・・・?

どうしてもリアの変速がビシッと決まらないというときにはここをチェックしてみてください。

それは・・・スプロケット裏側のボルトの締め付け!!

スプロケットのモデルにもよりますが、SRAM社製のスプロケットの中には1本のボルトを緩めることでスプロケットを分解できる構造の製品があります。とくに普及価格帯の製品にこのモデルがあります。

分解してギアを1枚づつ清掃できるのはメリットですがこのギアを固定しているボルトが緩んでくることが結構あります。っていうか新品の時点でチェックしてみたらまだ締まる(増し締めが可能)時があります。

このボルトが緩んでくるとスプロケットの歯と歯の間の距離に隙間ができるだけでなく、チェーンが掛かって駆動力がかかったときにそのギアだけ若干ですが前後方向に動いてしまう原因となります。

この現象により、変速する際にチェーンに対してスプロケットの歯の位置が僅かながら定まらずガチャついたり、変速に遅れが生じたりします。つまりビシッと決まらない状態になります。

ですので変速が上手く決まらない時にはこのボルトを締めてみてください。っていうか新車の組み立て時にもチェックしてみてください。

(1.5mmの細いアーレンキーで締め付けできます)

たったこれだけの作業で場合によっては驚くほど変速の調子がよくなる場合があります。嘘だと思って試していただければきっと驚かれると思います。

おそらくこの内容は一般の方はご存知無いのではないかと思います。ショップの方でもこのことに気付いていらっしゃる方はそういらっしゃらないのではないでしょうか。お役に立てましたら幸いです。

ちなみに個人的な見解ですが、SRAM社製のスプロケットにはSRAM社製のチェーンがベストマッチです。他社製のチェーンに交換するより純正のチェーンの方が変速性能が高いと思います。

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コメント

  1. CHICHI より:

    これって本当か?
    固定ピン無しで全ての歯がバラバラになるスプロケットはたくさんあって、
    普通スプロケットはハブに挿入後、ロックリングで締め上げて固定しているはず…
    この小さいボルトを締めても意味無いんじゃないかな。

    • だいごろう より:

      コメントありがとうございます。だいごろうです。

      たしかに、これって本当?って思われる方もいらっしゃるかと思います。

      ですが、これは本当です。

      歯がバラバラになるスプロケットも普通にありますし、ロックリングで締めて固定するので、歯は動かないと思いますよね。

      僕も当初はそう思っていました。

      ですがどうしても変速の調子が良くない車両がありまして、色々と原因を探っているときに、ピンが少し緩んできていることに気が付いたんですね。

      緩んできているものは締めるのが常套手段ですから、締めてみると、驚くほど変速がよくなりました。

      その後もスラム製のスプロケットで変速の悪い物はピンを確認してみると緩み具合の多い少ないはありますが、けっこう緩んできている場合が多くて、締めると解決するようになりました。

      そこで、これはなぜかと思い構造的に考察してみました。

      スラムのピン止めのスプロケットって、例えば今回の記事の画像の製品は9段用ですが、トップギアとその次のギアはバラバラに外れていて、残りの7枚がピンで固定されている構造です。

      ピンはスプロケットの裏側(一番ロー側)から差し込まれていて、7枚目のギアに切られているネジ山に締め込んで固定します。

      つまり、ピンを締め込むと一番ローギアと7枚目のギアで、あいだにある5枚を挟み込んで固定する構造です。

      そこで、ピンが緩んでくるとどうなるかっていうと、ピンが7枚目のギアのネジ山に中途半端に入り込んだ状態になり、各ギアの密着が緩い状態となります。

      そしてここが一番のポイントですが、ピンは一番ロー側のギアより少し外側に出た状態になります。(ピンが緩めば緩むほど6角レンチを掛ける部分がギアの外に出てくる)

      この状態でハブにスプロケットを取り付け、ロックリングを固定すると、ロックリングの締まる力で9枚のギアも密着して固定されるかと思いきや、じつは密着しないんですね。

      なぜなら、ピンの位置を見ていただくと分かるかとおもいますが、ピンがスプロケットの中心付近、つまりハブのフリーボディーのストッパー部分に当たる所に付いているからです。

      ロックリングを締めても、外側2枚とその次のピンのネジ山があるギアは密着しますが、それより奥の6枚は、フリーボディーに接してしまったピンが7枚目のギアとのあいだで突っ張り棒のようになってしまうので密着しません。

      ロックリングをきつく締めると厳密には7枚目ギアのピン付近は突っ張っており、そこ以外の部分は締まり込むような感じで全体的に捻じれた状態となります。

      ですので本来の全てのギアが密着したベストな状態にはならず、外側3枚を除く6枚のスプロケット全体が捻じれてかつ固定不足な状態となってしまうのです。

      これが変速が良くない状態の原因です。

      逆に考えると、試したことはありませんが、ピンを取り除いてからスプロケットを取り付けロックリングで締めると全部のギアが密着して良い状態となるかもしれません。

      つまり、超~おおざっぱに言うと、緩んだピンが邪魔してスプロケットがキッチリ締まらないということです。

      ご参考にしていただけましたら幸いです。今後とも当サイト「dreamcycle001.com」をよろしくお願い申し上げます。

  2. CHICHI より:

    なるほど!
    あえてピン無しで組めばいい訳だ。
    そしてロックリングをしっかり締めてやれば問題無しだな。