How To~ 自転車 問題解決大全
こんにちは、だいごろうです。
このコーナーでは普段、皆様が自転車に乗っていて疑問に思うことや、知りたいこと、お悩みなどについて、僕の知っている知識と経験を利用していただくことで解決のヒントになりそうな内容をまとめてみました。
第9段は『解決!! 自転車 ホイールの異音 車輪の異音 異音の原因と消し方!!』です。
自転車の異音に関しては様々な部位からの発生がありますが、車輪に関しても多くの種類の異音が存在しており、その原因も複数あります。
今回は車輪の異音についてのお話をしたいと思います。
自転車本体など、その他の部位の異音については別途、専門のページをご用意しておりますので、よろしければそちらの記事をご覧ください。
自転車本体(車体)の異音に関する記事はこちら⇓⇓⇓
解決!! 自転車 異音 異音の原因 異音の消し方 カチカチ パキパキ!!
目次
車輪の異音とは?
自転車の車輪は走行時には回転しており、走行に伴って必要最低限の音は発生しています。
例えばタイヤが地面に接する時の音、後輪のハブのラチェットの音、スポークが風を切る音などがあります。
これらの音は自転車が走行する上でどうしても発生する音ですので異音ではありません。しかしながらこういった必要最低限の音とは異なる音が発生する場合があります。
また、以前は聞こえていなかったような音が最近聞こえだしたときなどは自転車本体からの異音だけではなく、車輪が原因で異音が発生している場合もあります。
簡単に例を挙げると走行中にバキン、ボキンと音がしたり、キューキューとゴムが擦れるような音などが発生したり、とくにこれらの音がスピードとともに変化する場合などは車輪から異音が発生している可能性があります。
車輪の異音の具体例
では実際に車輪から発生する異音の具体的な例を挙げてみましょう。
① 走行中にバキン、ボキンと音がする。
② キューキューとゴムが擦れるような音が聞こえスピードの変化とともに音の間隔が変化する。
③ 走行中に比較的小さな音でパキパキ音がする。
④ 車輪を手で持って振ってみるとカタカタ音がする。
⑤ 車輪の中からパラパラ何か異物が入っているような音がする。
⑥ ブレーキを掛けた際にカン、カーンと音がする。
⑦ 走行中にカタカタ音がする。
これらの音が聞こえてきた場合は車輪から異音が発生している可能性があります。 では順番にこれらの異音の原因と解決方法をご紹介いたします。
車輪の異音の原因と解決方法
① 走行中にバキン、ボキンと音がする場合
自転車の走行中で、なおかつペダルを漕いでいない時にバキン、ボキンと常に音が聞こえてくる場合は車輪のハブから異音が発生している可能性があります。
特に新品の時は聞こえていなかったのに最近急に聞こえ出した場合などはこのパターンにあたる場合が多いです。
原因
この場合の異音の原因はハブのベアリングの劣化が考えられます。
(画像はシールドベアリングタイプのハブ)
ベアリングは回転と共に少しずつ消耗しすり減っていきます。シールドベアリングの場合はシールドベアリング自体にガタが発生し、硬球を直接ハブに入れるタイプのハブの場合はこれらの消耗とともに少しずつですがベアリングとシャフトの間やハブボディとの間に隙間が発生します。つまり、いずれの場合もハブ自体にガタが発生します。
(画像はバラ玉(鋼球)タイプのハブ)
このガタに早期に気がついてハブの玉当たり調整を行って改善していれば問題ありませんがそのまま放置して乗り続けるとガタがどんどん大きくなり、一気にベアリングを消耗したりハブのベアリング受けやシャフトを傷めてしまいます。
こうして傷んでしまったハブからは回転時にベアリングの回転がギクシャクしてしまい引っかかりが発生するためにバキン、ボキンと音がします。当然ながらこのような状態のハブにはガタが発生していますので、注意深く観察してみるとハブが原因だと気づきやすいと思います。
解決方法
ベアリングなどの部品の消耗が原因ですので消耗部品を交換することで解決できます。
ただし、車輪の種類によっては解決できない場合もありますのでその違いをご説明いたします。
例えばベアリングの種類がカートリッジベアリングと呼ばれる交換可能なベアリングタイプのハブであれば、このカートリッジベアリングを交換することで解決できます。
しかしながらハブに直接バラ玉(鋼球) を入れるタイプのハブの場合はバラ玉(鋼球)の交換だけでは解決できない場合があります。
(画像はバラ玉(鋼球)とシャフトに付いた玉当たりパーツ)
この仕組みのハブの例としては、例えばシマノのハブなどがこのタイプにあたります。シマノではこの仕組みをカップ&コーンと呼んでいます。
このバラ玉タイプのベアリングは消耗するとベアリング周辺についている玉当たりパーツも同時に消耗しており俗に虫食いと呼ばれるパーツ表面の劣化が発生します。ですのでバラ玉の交換だけでなく玉当たりパーツも交換する必要があります。
しかしながらここでポイントとなってくるのが玉当たりパーツは全て交換可能ではないということです。
例えばシマノのハブはシャフトについている玉当たりパーツは補修部品が販売されており交換は可能です。ですがハブボディ側の玉当たりパーツはハブボディそのものとなっており、ハブボディの補修部品は販売されておりません。
(玉当たりパーツ ベアリング受けがハブと一体化している)
ですのでハブボディ側の玉当たり部分が劣化している場合は修理は不可能となります。この場合はハブ自体を新しいものに交換するしか方法がありません。
比較的早い段階でガタの発生に気がづいてベアリング(鋼球)とシャフト側の玉当たりパーツ(玉押し)を新しいものに交換していればそのまま問題なく使用できますが、バキン、ボキンと異音が発生するぐらいに消耗してしまっている場合には、残念ながらほとんどの確率でハブボディも相当に劣化してしまっており、修理は不可能となります。この場合はハブを交換するしか方法がありません。
ハブ自体の交換は車輪の組み換え作業となってしまい工賃などのコストも大きくかかってしまうことから、あまり修理にコストをかけたくないという方も多数いらっしゃるかと思います。
私も劣化したハブボディをそのまま用いてベアリングとシャフト側の玉当たりパーツのみを新品に交換して、なんとか修理できないかと何度か挑戦したことがありますが、ハブボディ側に劣化がある場合はどうしてもスムーズな回転とはならずゴリゴリ感が発生したりガタがどうしても取れないという結果となりました。
色々思考錯誤してみましたがハブボディに劣化がある場合はどうにもなりませんでした。
ですのでこれらの教訓からお伝えできることはバキン、ボキンと異音が発生してからでは遅いですが、この記事を読まれて内容をご理解いただいた方に関しては、出来れば日頃から愛車のハブのガタの有無を確認する癖を付けていただければと思います。
早期にガタを発見出来れば、玉当たり調整という修理だけで解決できますが、劣化が進んでしまった場合はハブの交換が必要となり、場合によって車輪自体を新品に交換する必要がでてきます。
正直、ガタが出始めてからの劣化の進行は思いのほかハイスピードで進行し、一気に劣化します。早期発見早期治療が大切です。
② キューキューとゴムが擦れるような音が聞こえ、スピードの変化とともに音の間隔が変化する場合
原因
この場合の音の原因はハブについているゴム製のパーツが擦れて発生していることが多いです。
ハブにはゴミや水の侵入を防いだりグリスの流出を防ぐためにゴム製のカバーを装着しているモデルがあります。このゴム部品はあくまでもゴム製品ですのでその他の金属製のパーツと比べ形状が均一ではない場合があります。
どうしても整形して作られるものですので若干歪んでいたりすることが多々あります。ですのでハブとして組み上げた際にこのゴム部品がその周辺の金属面と接触し擦れる音が発生する場合があります。
これは使用して劣化した自転車だけでなく新品の自転車でも発生することがあります。
解決方法
解決方法はとても簡単です。ゴムが擦れて音が発生しているわけですから、擦れている部分の抵抗を減らしてあげることで解決します。
具体的にはゴムパーツと金属パーツの隙間に潤滑剤を塗布して摩擦を減らしスムースに回転するようにしてあげることです。
この際に用いる潤滑剤はグリスであったりシリコンオイルであったり油であったりと何種類か考えられますが私の20年間のプロメカニック経験から一番のおすすめはレスポのチタンスプレーです。この潤滑剤は究極といえるほどの摩擦抵抗の少なさとゴムを傷めない成分の構成でゴム製品と金属との接触面にはうってつけの潤滑剤と言えます。
|
実際このスプレーオイルをゴムパーツに塗布してからハブシャフトを手で回してみると塗る前よりも抵抗が減り回転が軽くなります。グリスを塗布した場合と比べると明らかにレスポのチタンスプレーの方が軽く回転します。
またシリコンを塗布した場合は比較的早く効果が薄れてしまうので塗布する頻度を増やさなければなりませんがレスポのチタンスプレーは比較的長持ちしますのでより軽い回転を長期間効果的に発揮します。
ですので今回のように異音の解決方法としてレスポのチタンスプレーを用いることはとても効果的ですが、さらにチューンナップパーツとしてハブやその他のラバーパーツの抵抗を減らすために使用するのもとてもおススメです。
③ 走行中に比較的小さな音でパキパキ音がする。
例えば、自転車をスタンドに立てて車輪を回転させても音がしないのに、実際に乗車して走行すると比較的小さな音でパキパキ音がする。
原因
この場合の原因はスポークに関係している場合があります。
自転車の車輪はスポークという細い針金のような金属製の棒を交差させることでリムとハブを繋いで車輪を構成しています。
スポークは一般的にはクロス組と呼ばれる組み方で組み立てられており。スポークとスポークを交差させ、強く引っ張ることで車輪自体の強度を高めています。
ですのでこのスポークとスポークの交差している部分はそれぞれのスポークが擦れ合う場所になっています。
スタンドに立てている場合は特に荷重はかかりませんが実際に人が乗車し、なおかつ走行している場合、人の体重は重力の影響を受けて地面に向かって常に自転車を押し付けており、その体重や路面からの衝撃を自転車の車輪は受け止める役割を果たしています。
ですので回転している車輪のスポークは常に上下方向に力がかかりタワミながら回転していることになります。ですのでさきほどのスポークとスポークの交差している部分が擦れながら回転している状態となります。
ここでスポークのメーカーや種類などにもよりますがスポークとスポークの擦れている部分から音が発生している場合があります。この音が原因で走行中にパキパキと異音が発生している場合があります。
とくに黒色のスポーク(ブラックスポークと呼ばれる)はスポーク表面が塗装されており、抵抗が大きいので音の発生が多いように思います。
解決方法
擦れが原因で音が発生しているわけですがら、擦れている抵抗を減らしてスムースに表面が滑るようにしてあげれば音の発生が抑えられます。
具体的にはスポークとスポークの交差している部分に油を差します。汚れの原因やブレーキに影響があってはいけませんので極少量の油でかまいません。あまりベタベタしない油の方が汚れが付かずおススメです。
私が実際に使用しておススメなのはブリヂストンのサイクルフィニッシュという製品です。比較的ベタつかず、浸透力や耐久性も高いのでおススメです。またブレーキの記事でも取り上げておりますがワイヤーに使うことで素晴らしい効果を発揮します。
|
このオイルを活用したブレーキに関する記事はコチラ ⇓⇓⇓
④ 車輪を手で持って振ってみるとカタカタ音がする。
車輪を自転車から取り外しクイックシャフトやスプロケットなど車輪を振ったときに音が発生しそうな物を全て取り外した状態で、車輪を車のハンドルを操作するように手で左右に回転させた時にカタカタと音がする場合はリムの内部から音が発生している場合があります。
とくにアルミリムの場合はほかの素材のリムに比べこの現象の発生している割合が多いです。
原因
自転車の金属製リムは一般的にアルミやステンレス等で成型されたコの字型の一本の棒状の素材を輪の形状にするために少しずつ円形に曲げて行き、輪の状態に仕上げます。
ですので一本の棒状のリムを輪の形状にするため、リムにはつなぎ目となる部分があります。このつなぎ目部分をズレずにしっかりとハメ合わせる為にリムの内側に差し込まれているジョイントと呼ばれる部品があります。
このジョイントはリムが完成した後もリムの内部に存在しており、メーカーによって異なりますが、キッチリ挟まって完全に動かなくなっている場合もあれば若干リム内部で動く状態になっている場合もあります。このあたりはリムの設計や製造方法によって様々です。
このジョイントを動かなくするためにリムを輪状に仕上げた後にジョイントが入っているリムの一部分を凹ませてジョイントを押さえ固定しているメーカーもあります。
ですが、このジョイントはリム単品の状態の時は動いていなかったとしても、車輪が組み上がった状態になった時には、リムはスポークにより強力な力で引っ張られるのでジョイント付近に遊びが出て、ジョイントが動く状態となることもあります。
また、走行することで衝撃等によりジョイントに遊びが出てくる場合もあります。このジョイントの遊びが車輪を振ったときにカタカタと音を発生させる原因となります。
解決方法
ジョイントがリム内部で動いてしまうのが原因な訳ですから、動かないように固定してあげれば解決します。
方法としてはリムの構造にもよりますが、スポーク穴から接着剤を流し込んで固定する方法や、ジョイントが入っている部分をリムのタイヤ側からポンチ等で叩いて少し凹ませてジョイントを固定する方法があります。
(画像はジョイントを固定している凹みの部分、メーカーにより位置や形状は異なる。元の状態でジョイントが動いてカタカタ音がする場合は追加でポンチ等で叩いて動かなくする。)
接着剤を流し込む方法に関してはスポーク穴からはジョイントにアクセス出来ない構造(ジョイントとの間に壁がある構造)の場合もありますので、その場合はジョイントが入っているであろう部分のリムの一部に小さな穴を開け(もちろんタイヤ側)そこから接着剤を流し込む方法があります。
いずれの場合でもリムを叩いたり、穴を開けたりするわけですから、あまり気持ちの良い作業とは言えないかもしれません。ですが解決方法はこれらしかありません。ですからお客様にしっかりとご説明してご納得いただくしか方法がありません。
メーカーによって異なりますが新品時にリムから音がする場合はリムを交換してくれる場合もあります。しかし車輪として組み上げてから音がした場合は交換してもらえない場合もあります。ましてや使用後に症状が出た場合はますます交換に応じてくれない可能性が高くなります。
またメーカーによっては ジョイントはあくまでもリムを製造する時に必要となる部品であって製造完了後はあっても無くてもとくに問題はない部品であり、ジョイントに遊びがあっても機能上全く問題はないということで全く交換に応じてくれないメーカーもあります。
ですが、実際にカタカタと音は発生してしまっており、当然、お客様も何とかならないかと解決をご希望されるわけで、ショップ側の立場としては解決手段を模索するしかない状況となります。とくに新品時で音が発生しているのであれば尚更(なおさら)です。
このような状況でメーカーに相談しても交換に応じてくれない場合はショップはまさにお客様とメーカーとの間で板挟み状態となりつらい立場となります。
また解決方法がリムを叩いて凹ませたり、リムに穴をあけたりするわけですからお客様にご説明してご納得いただくのもなかなかに困難です。リムメーカーはジョイントに関してはもっと真剣に取り組み音が出ないように改善するべきです。
個人的にはリム製造時にジョイントに接着剤を塗ってからリムに入れ、繋ぎ合わせることでリム完成後も接着剤の力でジョイントが動かなくなるという簡単なことだと思うのですが・・・リムメーカーさんお願いします。
⑤ 車輪の中からパラパラ何か異物が入っているような音がする。
車輪を手で持って回転させてみたり、車体に付いた状態でゆっくりと回転させてみると、車輪の中から中からパラパラ何か異物が入っているような音がする場合があります。
原因
自転車の車輪はスポークを用いており、リムにはスポークを通す為の穴が多数開いています。金属製のリムの場合はリムにドリルのような刃物で穴を開けて製造しています。ですので製造時には当然、穴あけ作業時の金属の破片(切り粉)が発生します。
これらの破片がリム内部に残っていることでリムの中でパラパラと音を発生させてしまっている場合があります。
解決方法
ショップ等で車輪をリムから組み立てる場合は作業の前にスポーク穴やバルブ穴から切り粉を取り出して音の発生を防ぐことは可能ですが、完成車などで既に車輪が完成してしまっている場合には取り出す穴が塞がっているため切り粉を取り出すことが不可能な場合があります。
車輪を分解してもう一度組み立てるというのはあまりにも手間がかかりすぎます。
実際この手の音はとても小さな音であり、車輪を手に持って振ったときには聞こえても、走行時には聞こえない場合も多々あります。
また、この症状の場合はそのままご使用いただいても機能的な不具合が発生することはありません。気にならない場合はそのままご使用いただくのがベストではないかと思います。
また、カーボン製のリムの場合にも同様の音がする場合があります。とくにカーボン製のディープリムの場合はリム製造時にカーボンを正しい形状に膨らませる為に、リム内部にビニールのような素材の風船を入れて膨らませる製造方法を用いることが多いです。
この場合、リム完成時にも内部に風船の素材が残っており、これがリムを振った時にパラパラと音を立てている場合があります。簡単に取り出せればよいですが困難な場合も多々あります。この症状の場合も機能上まったく問題ございませんので、気にならない場合はそのままご使用いただくのがベストではないかと思います。
⑥ ブレーキを掛けた際にカン、カーンと音がする。
ロードレーサーやマウンテンバイク等の車輪で、アルミリムとリムブレーキの組み合わせの場合、ブレーキを掛けた際にカン、カーンと音がする場合があります。
原因
音の原因はリムの構造にあります。アルミリムはコの字型の一本の棒状の素材を輪の形状にするために少しずつ円形に曲げて行き、輪の状態に仕上げます。
ですので一本の棒状のリムを輪の形状にするため、リムにはつなぎ目となる部分があります。このつなぎ目部分に多少の段差が生じている場合があります。
リムブレーキはリムにブレーキシューを擦ってブレーキを掛けるわけですから擦る面に段差が生じていれば当然段差を通過する時に音が発生することがあります。
ハイグレードなリムはこのつなぎ目の段差を無くす為につなぎ目部分を溶接してその後不要な溶接跡を削り取り表面を均等に仕上げることで段差を無くしています。また溶接することでリム自体がネジレに対しても強くなっております。
ですがハイグレードなリムでない場合にはつなぎ目には多少なりとも段差がある場合がほとんどです。
解決方法
リムの段差が原因なわけですから、段差を出来るだけ均等になるように均してあげれば解決します。具体的にはアルミリムのつなぎ目部分の表面をヤスリ等で削ってできるだけ段差を無くします。この作業を行うだけでかなり改善され解決することがほとんどです。
ですが、リムが着色リムの場合は表面を削るとそこだけ色が剥がれた状態となってしまうので目立ってしまうかもしれません。この場合は解決出来ないかもしれません。
また、日々の使用(ブレーキング)でリム表面は少しずつ削れていき、つなぎ目も次第に均等に均されていきます。ですので自然と音が出なくなることもあります。
⑦ 走行中にカタカタ音がする。
カーボンリムやアルミリムでもハイトの高い(ディープリム)の場合、走行時にカタカタと音がする場合があります。
原因
原因として挙げれれるのはとても簡単な理由ですが、フレンチバルブチューブのバルブとリムの穴との隙間にガタがあり、走行時にバルブとリムが当たることでカタカタと音が発生します。
ディープリムの場合はチューブもそれに対応したロングバルブチューブを用いることが多いです。ロングバルブチューブはバルブ根本に固定用のナットが付いていない場合が多く、リムのバルブ穴に差し込んであるだけの場合がほとんどです。ですので隙間があり固定されておりません。
解決方法
リムとバルブが固定されていないのが原因な訳ですから、固定してあげれば解決します。例えばバルブにOリングを取り付けて動かなくすることやバルブ周辺にシールを貼ってバルブをリムが直接触れないようにすること等があります。専用のグッズも販売されております。
|
というわけで今回は『解決!! 自転車 ホイールの異音 車輪の異音 異音の原因と消し方!!』についてお話いたしましたがいかがでしたでしょうか?
異音、音のトラブルに関しては音の反響があったりもしますので、車輪が原因だと予想していても、実際には異なる部位から音が発生している場合もございます。
また、自転車本体からの異音に関しても様々な原因と症状が存在しております。ですので別途、専門のページをご用意いたしました。よろしければそちらの記事もご覧くださいませ。
自転車本体(車体)の異音に関する記事はこちら⇓⇓⇓
解決!! 自転車 異音 異音の原因 異音の消し方 カチカチ パキパキ!!