自転車のBB (ボトムブラケット)の取り付けにはどのぐらいグリスが必要??

How To~ 自転車 問題解決大全

こんにちは、だいごろうです。

このコーナーでは普段、皆様が自転車に乗っていて疑問に思うことや、知りたいこと、お悩みなどについて、僕の知っている知識と経験を利用していただくことで解決のヒントになりそうな内容をまとめてみました。

第7段は『自転車のBB (ボトムブラケット)の取り付けにはどのぐらいグリスが必要??』です。

自転車のフレームにBB(ボトムブラケット)を取り付けする際、はたしてネジ山やBBカップにグリスを塗る必要はあるのでしょうか?塗る場合はどのぐらい塗ればよいのでしょう?

こういった疑問をお持ちになられた方もいらっしゃるのではないかと思います。そこで今回はこれらの疑問にズバリお答えいたします。

グリスは絶対に必要!!

結論から言います。グリスは絶対に必要です。下の画像をご覧ください。

この車両はとても古いマウンテンバイクですがご覧のようにBBを取り外すとネジ山が破損してほぼ無くなってしまっております。 

この車両はBBが消耗しベアリングにガタが出てBB自体の交換が必要となったのですが、結果的にBBの交換以前にフレームの交換が必要となりました。

今回の事例の場合、作業の流れとしては、BB取り外し工具を使ってBBを緩めようとした際に初っ端からとても固かったので嫌な予感がしたのですが、普通に緩めようとしてもビクともしませんでした。

ですが交換するには緩めて外すしか方法がありませんので、少しずつ隙間に油を流し込んで少しでも抵抗を減らしながら緩めていきます。最初に左ワンが取り外せたのでフレーム内側からも油を流し込んで右ワンのネジ山に浸透させていきます。

それでも途中で動かなくなるので油を大量に流し込んで一週間ほど浸透するのを待ちました。その後少しずつ少しずつ右ワンを回して外していくのですが、相変わらず信じられないぐらい固い状態です。

もうこの時点で経験上このフレームはアウトだと分かっていたのですが。今回はこういった経験をブログにアップすることで皆様にもお伝えしたいと思いそのまま取り外し作業を続行いたしました。

15分ほどかけて少しずつ少しずつBBを緩めていき、なんとか取り外すことはできました。

フレームのねじ山の部分を少し掃除をして撮った画像が下の画像です。

見事にネジ山が破損しています。今回のBB自体のネジ山部分(カップ)はアルミ製でフレームはクロモリ製ですのでフレーム側のネジ山の破損状況はBB側(カップ)のネジ山よりはマシな方ですが、このフレームがもしアルミフレームだったとしたらBB側のネジ山のように完全に破壊されていたと思います。と言うか取り外し自体できなかったかもしれません。

この車両のようにとても古い商品に限らず、最初の組み立て時にフレーム及びBBのネジ山にグリスが塗られていない、もしくはグリスの量が少なかった車両は年式が新しかったとしても同様のトラブルになる場合があります。

ネジ山破損!!原因とメカニズム

BBはフレームの一番下端に位置するので雨水や洗車時の水分が一番貯まりやすい場所になります。シートポストとフレームの隙間やヘッドパーツ等の隙間からフレーム内部に侵入した水はフレームの内側でBB部分に溜まります。

こういった水分がBB自体を消耗させたり、油分や汚れた水が入り混じった水分がフレームとBB自体の隙間に侵入しネジ山部分のグリスを溶かしてしまいます。

ですので元々グリスが少ないと早い段階でグリス分が不足してしまいます。そうなると走行時にバキバキ音などの異音が発生する原因となりますが、さらに進行すると今回のように取り外し自体ができない事態となってきます。

異音に関する記事はこちら⇒解決!! 自転車 異音 異音の原因 異音の消し方 カチカチ パキパキ!!

ここまで来るともはやBBの交換ではなくフレーム自体がアウトとなりフレームの交換が必要となります。

ですのでBBの取り付け時には絶対に大量のグリスが必要です。

また、基本的な事ですがネジ山にグリス等の潤滑剤を塗らないで組み付けた場合、ネジが焼き付いて組み付け時にネジ山を破損してしまう場合があります。

今回のようにBBのネジ山はとくに焼き付きが発生しやすい場所ですのでグリスの塗布は必須と言えます。

ネジの焼き付きに関しての記事はこちら⇒B BOLT 自転車のボルト(ネジ)について考える ①

最適なグリスの種類と塗る量とは?

ではどんな種類のグリスをどのぐらい塗るのが理想なのでしょうか?

私は20年間のプロショップでの経験で様々なグリスを見てきましたが、BBの取り付け時に塗布する一番おススメのグリスはシマノのプレミアムグリスです。このグリスはとても粘性が高く流出が少なく長期間にわたってベストなコンディションを保てます。

またこのグリスを使用することでバキバキ音などの異音の発生が抑えられます。絶対にオススメです。

by カエレバ

BB取り付け時に塗る場合は一気に大量に塗れるボトルタイプがおススメです。

またあまり手を汚さないチューブタイプもあります。

by カエレバ

チタン製のフレームにBBを取り付ける場合には専用の潤滑剤(チタングリス)をお使いください。チタンは特に摩擦で焼き付きやすいですので注意が必要です。例えば「パークツール(ParkTool) 金属結合防止剤 焼付き防止剤 ASC-1」がお勧めです。

by カエレバ

グリスの量はフレームのネジ山が全て隠れるぐらいねじ山表面にしっかりと塗ってください。

またフレームのBBシェルのサイド表面にもグリスを塗ってください。四角軸(スクエアテーパー)BBやISISなどの右ワンがフレームに接するモデルは右側のサイド表面にも塗る、HOLLOW TECH2などの左右のワンがフレームに接するモデルは両サイド表面にも塗る。

こうすることでフレームのサイドとBBとの接触面も汚れや水分の侵入を抑えることができ、異音の発生や内部のグリスの流出を抑えることができます。

新車の自転車は大丈夫なの?

これは私の20年間のショップの経験から言えることですが、新車の自転車において最初から工場でしっかりとグリスを塗られているかどうかはメーカーや車種によって全く異なります。

しっかりと大量に塗られているブランドもあればほぼ塗られていないブランドもあります。

このような部分にメーカーの自転車に対する姿勢が少し垣間見える気がします。

自転車メーカーのほとんどの車種が工場出荷時にすでにフレームにBBを組み付け、クランクも取り付けた状態で発送しています。

ですので多くの自転車店ではBB部分は納車、組立時に一度分解してグリスアップして再度組み付けるなどという手間のかかる作業はしていません。

ほとんどの自転車販売店は工場から出荷されたままの状態で納車しています。ですのでこのBBのグリスの有無やBBの締め付け具合は工場の作業に委ねられています。

 ほとんどの自転車ユーザーがこのような事実はご存じないのではないかと思います。

ですので今回のこの記事をお読みいただいて不安に思われた方やご自身で自転車を整備メンテナンスされる方は是非一度ショップに依頼してグリスアップしてもらうか、作業が可能な方はご自身でグリスアップを試みてください。

この作業を行うことでフレームの寿命を伸ばすことができ、異音の発生も抑えることができます。

BBの取り付け方法の記事はこちら⇒ボトムブラケット(BB)の交換 取り付け方法(装着)②四角軸 カートリッジタイプ編

大切な愛車を快適に長く乗るためにも絶対におススメの作業です。この記事がお役に立てれば幸いです。

 

というわけで今回は『自転車のBB (ボトムブラケット)の取り付けにはどのぐらいグリスが必要??』についてお話いたしましたがいかがでしたでしょうか?

♦ まとめ ♦

①BB取り付け時にはグリスは絶対に必要。

②おすすめのグリスはシマノのプレミアムグリス。

③グリスはネジ山全体にたっぷりと塗り、フレームのBBシェルのサイド表面にも塗る。

④新車でもグリスの量(有無)はブランドによって様々。気になる方は対応されたし。

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