A AheadSet(アヘッド)のヘッドパーツについて考える。自転車のHEAD PARTS。

こんにちは、だいごろうです。

今回は自転車のヘッドパーツの仕組みの一つである『AheadSet(アヘッド)』について考えていきたいと思います。

『A AheadSet(アヘッド)のヘッドパーツについて考える。自転車のHEAD PARTS。』です。

AheadSet(アヘッド)タイプのヘッドパーツとは?

まずは、AheadSetとはいったいどんなものなのかを簡単にご説明いたします。

AheadSetは自転車のヘッドパーツの呼び方で親しまれておりますが、厳密にはDia-Compe(ダイヤコンペ)というメーカーの登録商標『AheadSet』のことです。

AheadSetは1992年に発表され、Dia-Compe(ダイヤコンペ)だけでなく他のブランドからもパテントを用いた製品が発売されたことから一気に自転車業界で一般化し、それまでの定番であったスレッド(ネジ式ヘッド)はこのAheadSetの登場以降、一部の車種(クラシックタイプまたは軽快車)を除いてほぼ使われることはなくなりました。

この画期的なシステムのヘッドパーツは現在も最新のシステムとして幅広く用いられております。また、AheadSetにはステアリングコラムにネジ(スレッド)が使われていないことから『スレッドレス』とも呼ばれています。

AheadSetが一気に普及した理由には、構造が単純で部品点数も少なくヘッドの玉当たり調整も簡単に行えるということが挙げられます。また対応するフロントフォークもステアリングコラムにネジ山を作成する必要がなく生産コストが削減され、コラムのカットも容易に可能となりました。

これらのことからユーザーはもとより販売する側にとってもとてもメリットの大きいシステムとなっております。 

AheadSet(アヘッド)の一番のメリットとは?

ではAheadSet(アヘッド)の一番のメリットとはいったい何なのでしょうか?

それは、ヘッドの玉当り調整が一気に簡単になり誰でも気軽に調整できるようになったということに尽きます。

AheadSet(アヘッド)が登場する以前のシステム(ネジ式ヘッド)ではヘッドスパナという巨大なスパナ(工具)を2本用いてベアリングの押し付け具合を調整しつつ2つのナットを締め合わせるという複雑な作業が必要でした。

ベテランのメカニックでも理想の玉当りに調整するには何回も締め合わせ作業を繰り返さなければならず時間のかかる作業でした。

さらにグレードの低い自転車の場合、ヘッドパーツやフォークのネジ部分の素材や精度の問題から、ヘッド調整を何度も繰り返してしまうとネジ山部分がすり減って部品の寿命が短くなってしまうこともありました。

(画像は従来型のヘッドパーツの人気商品であった『TANGE LEVIN』)

さらに細かいお話をするとヘッドパーツのナットを強い力で締める必要があるのでナットに工具の接触跡(キズ)が付きやすいので高級な自転車のヘッドパーツの締め付けには細心の注意と新しい痛みの少ない工具が必要でした。

ちなみに、ここで登場する締め合わせというのは二つのナットを互い違いに締めることで中心を通るボルトからナットを緩まなく固定する技法です。この技法は自転車の様々な箇所に用いられています。この技法はあらゆる場面でも応用の利く素晴らしい方法です。

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AheadSetシステムではこう言った複雑な調整が必要なくなったというのが一番大きなメリットとなっております。

AheadSetの調整方法

それではこのAheadSetの調整方法をご説明いたします。

まずはステム上のトップキャップに付いているボルトを締め込ます。この締め込み具合がベアリングの押し付け具合の調整ですので極端に強く締める必要はありません。

逆に強く締めこみすぎると故障の原因となりますのであくまでも調整と考えて締めこんでいきます。

締め込み具合が少ないとベアリングにガタが発生しフォーク自体のガタつきが出ます。締め込み過ぎるとベアリングの回転が悪くなりハンドル操作が重くなります。

簡単な調整方法としてはまず最初にある程度強めに締め込みます。この状態でハンドルを左右に回してみると回転が少し固く感じると思います。次に徐々にボルトを緩めていきます。

すると先ほどのハンドルの回転が軽く回るようになってきます。緩めすぎるとガタが出ますのでガタの出ないスムースに回転する状態にできればオッケーです。

次にハンドルバーが車輪に対してきちんと真っすぐに向いているかを確認しステムの横向きに付いているボルトを締めます。これでベストな玉当り位置でステムとヘッドを同時に固定したこととなり一般的には作業完了です。

玉当り調整の強さは車種で異なる!?

では先ほどの玉当り調整の調整具合(締め込み具合)はどの自転車でも同じなのでしょうか?答えは、『いいえ同じではありません。』

これは私の20年間のサイクルショップ勤めでの経験やレースメカニック等の経験から学んだことですが、車種(ジャンル)によって玉当たりの調整(ベアリングの締め込み具合)にはそれぞれに応じた調整の強さがあります。

例えば、ダウンヒル用マウンテンバイクやBMX等の過剰な衝撃のかかる自転車の場合はベアリングの締め付け具合を通常の軽く回転する状態に調整していると、走行時の衝撃でベアリングやその周辺部品の消耗等ですぐにガタが出てくる場合が多いです。

ですのでこれらの車両の場合は通常よりもかなり固めに調整することをお勧めします。とくにBMXの場合はサスペンションも無くジャンプからの着地の衝撃等がダイレクトにヘッドパーツに掛かりますのでガタが出やすいです。

私のお勧めの調整方法としては、まずトップキャップのボルト(BMXの場合ナットタイプの場合もあります)を相当強めに締め込んでおきます。この状態ですとベアリングの回転は固いかとおもいます。

次に自転車の前輪を持ち上げ、地面に前輪を落とします。この作業を何回か繰り返します。前輪を地面に少し叩きつけるように強めに落としたりする場合もあります。

このような作業を行うことでベアリングや周辺の部品に馴染み(当り)が出て初期に発生するガタを未然に取り除くことができます。

また、ダウンヒル用のマウンテンバイクの場合はステムを固定したのちトップキャップ部の調整ボルトを最後にもう一度強めに締めておいた方が良いです。

私も最初は信じられなかったのですが、ステムをきっちりと固定していても少しずつですが衝撃でステムが上方にズレてくる場合があります。

ステムがずれてしまうことによりヘッドパーツにガタがでますので、事前にトップキャップを強めに締めて込んでおくことによりステムのズレを防ぐのです。実際にこの作業を行ったことでガタの発生を抑える効果がありました。

というわけで今回は『 A AheadSet(アヘッド)のヘッドパーツについて考える。自転車のHEAD PARTS。』についてお話いたしましたがいかがでしたでしょうか?

♦ まとめ ♦

①AheadSet(アヘッド)の登場で調整が飛躍的に楽になった。

②車種によって最適な調整が必要。

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⇒ B BOLT ボルト(ネジ)について考える ①

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