B ボトムブラケット(BB)の種類について考える ①四角軸(スクエアテーパータイプ)

こんにちは、だいごろうです。

今回は自転車のボトムブラケット(BB)の種類について考えていきたいと思います。

『B ボトムブラケット(BB)の種類について考える ①四角軸(スクエアテーパータイプ)』です。

ボトムブラケット(通称BB)とは?

ボトムブラケット(通称BB)は自転車の中央部分に位置しており、クランク、ペダルの回転を後輪に伝えるための中心軸となっております。また乗車している人の体重を全て受け止める部分でもあり、強度、回転性能ともにとても高い性能が求められる部分でもあります。

ボトムブラケットに関しては様々な規格が存在し軸の長さなども含めるととても種類が多く、どのクランクにどのボトムブラケットが適合するのかを探すのが大変な場合もあります。

チェーンライン(後日考察予定)やチェーンデバイス(後日考察予定)との関係から、数種類の軸長さを実際に装着してベストな長さを選ぶ場合もあります。

このように種類が多く複雑なボトムブラケットですが、それぞれの規格の特徴と取り付け、使用する際の注意点などを、僕の経験をもとに解説していきたいと思います。

BBの装着方法に関しては、How To~ 自転車 問題解決大全内に項目がありますのでそちらをご参照ください。

四角軸タイプのBBの特徴

このタイプはクラシックな時代の自転車から現代の自転車まで一番幅広く採用されております。呼び方的には『四角軸BB』や『スクエアテーパーBB』などと呼ばれています。

軸長(シャフトの長さ)が数多く存在し、チェーンラインやクランクとのハメ合わせの角度等、複雑な面も持ち合わせております。またフレームのBBシェル幅(取り付け幅)によってもサイズが異なります。

現代の一般的な車種での使用においては各クランクとも角度(クランク側の四角穴の傾斜(テーパー)角度とBB軸側の傾斜(テーパー)角度がほぼ統一されてきており、取り付けに適合した軸長さであればほぼ互換性は保たれてきているといえます。

ただ、どの軸長さがフレームに最適なのかに関してはクランクの型番、フレームのチェーンラインによって変わってきます。ですのでその両方を調べる必要があります。

四角軸タイプのBBの構造

四角軸タイプのBBは自転車フレームのBBシェルと呼ばれる取り付け部分の内部に組み込まれる形で装着されます。ですので装着後はシャフトの一部が見えるだけで大部分は外からは見えない状態となります。

構造的にはとても単純で中心部分に軸(シャフト)があり、両サイドをベアリングで支えています。クランクとの接合部分はテーパー(角度)の付いた四角形状となっており、このテーパー部分をクサビのようにクランクに圧入することによって接合します。

BBの種類によっては取り付け時の圧入の入り具合によってフレームの中心からギア板までの距離(チェーンライン)に若干の違いが出る場合があります。

この原因はクランク取り付けボルトを力強く締め付けた場合、もしくは度重なる取り付け取り外しによってクランク自体の四角穴が広がってしまっていた場合などBBシャフトに対してクランクがどんどん奥側に入って圧入されることがあるためです。

チェーンラインによってサイズが異なる?

ロードバイクのフレームの場合はチェーンラインに関しては基本的に1種類ですので迷うことはありませんが、マウンテンバイクのフレームの場合はチェーンラインは2種類(47.5mmまたは50mm)ありますので、自分のフレームがどちらなのかを調べる必要があります。

フレームの設計上の最適チェーンラインが分からない場合、実際にフレームにBBとクランクとフロントメカを装着してベストなチェーンラインを探すのが一番確実ですが、より作業を効率化するために、例えばフレームメーカーに問い合わせをして、チェーンラインが47.5mmか50mmか確認するという方法もあります。

それに合わせて、クランクに適合するBBの軸長さをクランクの資料から確認しBBを選択することも可能です。ただメーカーによっては膨大な種類の車種が存在するため把握できていない場合もあります。

もともとBBが装着されていた場合は特に問題が発生していなければ同じ長さでオッケーです。

分解可能タイプと分解不可能(カートリッジ)タイプ

四角軸のBBにも分解可能タイプと分解不可能(カートリッジ)タイプとがあります。ごく普通の利用(通常一般的な使用のスポーツ車)の場合はメンテナンス性や寿命の関係からカートリッジタイプの方がお勧めです。

より競技志向の方やメンテナンス(分解清掃)をいとわない方、より軽い回転性能をお求めの方の場合は、玉当り(回転のスムースさ)を調整できる分解可能タイプがお勧めです。

『カートリッジタイプのBB』

カートリッジタイプの場合、一番無難に使用でき寿命も長く安心なのはシマノ製のBBです。特にシマノ製のクランクの場合にはベストマッチングですので、何も考えず合わせて組み合わせることが可能です。コストも比較的安価で良心的です。

BB-UN26 シマノ ボトムブラケット
by カエレバ

BBの取り付けには専用工具が必要です。詳しい取り付けの方法に関しては『ボトムブラケット(BB)の交換 取り付け方法(装着)②四角軸 カートリッジタイプ編をご参照ください。

SHIMANO (シマノ) カートリッジタイプBB用アダプター取付け工具 TL-UN74-S
by カエレバ

ただ、最近のシマノ製のBBは左ワンが樹脂製の製品が多く、場合によっては使用中にこの樹脂製左ワンが割れてしまっている場合があります。割れてしまうと取り外しが面倒な場合があります。

また稀に新品装着時に左ワンが割れてしまう場合があり、この場合はフレーム側のネジ山に問題があることが多いですので、BBタップという専用工具でネジ山を修正する必要があります。

BBタップ工具はとても高価ですが、ご自身で自転車の組み立てが大好きな方にとってはとても頼りがいのある工具かと思います。お持ちでない場合はショップに依頼して作業してもらうのがベターだと思います。

HOZAN ホーザン R・L一軸BBタップ C-405
by カエレバ

BBタップツールの最高峰『パークツール BTS-1』

パークツール BTS-1 BBタップセット【PARK TOOL】
by カエレバ
647L & 647R T47 Bottom Bracket Taps

ハイグレードなカートリッジタイプのBB

よりハイグレードなカートリッジタイプのBBも各社から販売されております。

普及価格帯の製品との違いはシャフトの素材に軽量なチタンが用いられたり、ベアリングがよりハイグレードなベアリングとなっていたり、なかにはセラミックベアリングを用いて回転を極限まで追求した製品などがあります。

WHITE INDUSTRIES ホワイトインダストリーズ チタンBB ボトムブラケット
by カエレバ
TOKEN トーケン ボトムブラケット SHIMANO square taper interchange JIS spuare BB シマノスクエアテーパー互換 JISスクエアBB TK868CT
by カエレバ

『分解可能タイプのBB』

分解可能タイプはその名の通り部品を一つ一つ装着していくタイプです。ベアリングに塗るグリスの量や種類も自在に変えれるので奥が深いです。また玉当り(回転のスムースさ)を調整できるのでとても軽い回転にすることができます。

ですが、分解可能タイプはカートリッジタイプに比べてシールド性(防水性)が低く、内部に雨水等が入りやすいです。とくに雨天時のマウンテンバイクでの使用などでは泥水が入ってしまい寿命が一気に早まる原因となります。ですのでそういった過酷な状況で使用した場合には分解清掃するのが好ましいです。

また、取り付け時の調整は比較的シビアに行う必要があり、調整が不適切な場合はガタの発生や急激な消耗となってしまいやすいので入念に取り付ける必要があります。

分解可能タイプのBBの取り付け方法に関しては『ボトムブラケット(BB)の取り付け方法(装着)③四角軸 分解調整可能タイプ編 『ISO、JIS、BSC』(フレーム幅68mm、73mm)の場合 前編』および『ボトムブラケット(BB)の取り付け方法(装着)③四角軸 分解調整可能タイプ編 『ISO、JIS、BSC』(フレーム幅68mm、73mm)の場合 後編』をご参照ください。

こういった理由から最近では手軽なカートリッジタイプのBBの普及が進み、分解可能タイプのハイグレードな商品は少なくなってきました。

ハイグレードな分解可能タイプのBB

分解可能タイプのBBは現在ではとても少なくなってきており、軽快車(ママチャリ)や低グレードなスポーツ車がメインとなっております。その他の一般的なスポーツ車にはカートリッジタイプのBBが採用されております。

ハイグレードな分解可能タイプのBBは昔(2000年以前頃まで)は『SUNTOUR』や『TANGE』『STORONGLIGHT』など各社から販売されておりました。

過去の商品も含めると、分解可能タイプもさまざまなメーカーや種類がありますが、最近でも販売していて僕が実際に取り付け等の経験から一番のおすすめはSugino(スギノエンジニアリング)のSG75 NJS B.B.です。

スギノ(sugino) SG75 NJS SL B.B. 自転車 ボトムブラケット
by カエレバ

この商品はKEIRIN、ワールドカップなどの競技での使用を想定したNJS認定の製品で、まさに本物の性能です。例えばその回転性能は特別なオイルなどを使用せず普通にシマノのデュラエースのグリスを塗ってくみ上げただけでも、信じられないぐらいの回転の軽さを誇ります。

よくセラミックベアリングの軽さをアピールした動画等を見かけますが、そんな比じゃないです。恐ろしく軽く回転し続けます。剛性感もすごいです。実際に勝敗に大きな金額のお金が絡む競技での使用を想定した商品ですのでそのポテンシャルは一般の製品とは格段に違うと感じます。

ただ、テーパー角度が専用の『SG75 テーパー』ですのでSG75 テーパー用のクランクと組み合わせる必要があります。ピスト用のラインナップがあります。

というわけで今回は『B ボトムブラケット(BB)の種類について考える ①四角軸(スクエアテーパータイプ)』についてお話いたしましたがいかがでしたでしょうか?

♦ まとめ ♦

①四角軸タイプには数多くの軸長が存在し最適なチェーンラインにするためにはきちんと調べる必要がある。

②カートリッジタイプは寿命が長く一般的に扱いやすい。

③分解可能タイプは回転のスムースさを調整できる反面、シールド性が弱くメンテナンスが必要。

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